GMOクリック証券の株価指数バイナリーオプションを調査する ~オプション取引について~

はじめに

前回からの続きです。

バイナリーオプション取引はオプション取引の一種です。

そのため、バイナリーオプション取引の説明をするためにはどうしてもオプション取引の理解をしなければならないため、今回はオプション取引の説明をしたいと思います。

オプション取引って?

オプション取引は掛け捨て保険に似ています。

例えば自動車保険は不確定の未来に対し保険料を支払うとことで、事故のときにペイバックを受けることができますが、事故が起こらない場合掛け捨てとなります。

オプション取引(プットの買い)は不確定の未来に対しオプション料(プレミアム)を支払うことで、暴落のときに特定の値段(権利行使価格)で買う権利を受けることができますが、暴落が起こらない場合掛け捨てとなります。

オプション取引は暴落の恐怖で眠れない夜を和らげてくれる保険なのです。

ただし、オプション料の計算は保険が保険数理をもとにしているのと同様に、高度な数学の知識が必要となります。

 

オプション取引で使う用語集

オプション取引で使用する用語をまとめてみました。暗記する必要はないですが、頭の片隅おいておきましょう。

もっと詳しい方はJPXのページを参照して下さい。

オーダの種類

オーダの種類はコール・オプションの買い/売りとプット・プションの買い/売りの計4種類あります。

コール/プットの買いは簡単です。コールの買いは買い注文に加えて暴落に備えて/プットの買いは売り注文に加え冒頭に備えてオプション料(保険料)を支払い損失限定を目的とします。

コール/プットの売りは少し複雑で、コールの売りは上昇の可能性/プットの売りは下落の可能性が少ないと判断したときにオプション料金を予め貰い、満期が来たら買い戻し/売り戻しを行います。

細かいことは置いといて、それぞれの戦略は下記の表の通りです。通常の株取引より戦略の幅が広がりますね。

オーダーの種類 どんなときに用いる?
コールの買い 将来の上昇を予想したとき。
プットの買い 将来の下降を予想したとき。
コールの売り 将来の微下降または変化なしを予想したとき。
プットの売り 将来の微上昇または変化なしを予想したとき。

各オーダの利益・損失は下記の図となります。

オプションの状態

オプションの状態はイン・ザ・マネー(ITM)、アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)、アット・ザ・マネー(ATM)の3種類あります。

ITMは今すぐ権利行使を行えば利益が出る状態、OTMは今すぐ権利行使を行えば損失が出る状態、ATMは今すぐ権利行使を行えば利益も損失も出ない状態です。

オプションの価値は本質的価値と時間的価値の2種類で決まります。

ITMは今すぐ権利行使を行えば利益が出る状態のため時間的価値に加え本質的価値がありますが、OTM/ATMは利益が出ないため本質的価値が0で時間的価値のみがある状態です。

オプション取引の理論

オプション料(プレミアム)はブラックショールズ・モデルと呼ばれる公式で計算されます。

計算式は下となります。???ですね(笑)。

ただ読み解くと高校数学でも解けるくらい簡単な数式なのです。

ブラックショールズ・モデルには様々な変数がありますが、いちばん大事なのはσ(シグマ)です。

シグマはボラティリティと呼ばれ、計算のために必要なシグマはJPXのサイトから確認できます。

また、シグマを未知数として現在のオプション価格から逆算したボラティリティをIV(インプライド・ボラティリティ)と呼びます。

オプション料やIVを計算できるライブラリをPythonで実装したので、使ってみて下さい。

https://github.com/rv-rescala/catslab

まとめ

今回は次回以降のための予備知識回です。

必要なときに読み返してくださいね。